ホームページが検索で上に出ない4つの理由(建設会社のSEO対策)

建設会社のSEOが上がらない4つの理由 原因の確かめ方と、すぐにできる対策

ホームページを公開して、記事や施工事例も載せているのに、検索しても上に出てこない。問い合わせも増えない。この記事は、そう感じている建設会社の方に向けて書きました。

検索で上に出すための取り組み(SEO対策)がうまくいかない理由を4つに分け、それぞれの確かめ方と対策をまとめています。途中で、dobが制作した専門工事の会社の数字と、dobが検索結果を実際に調べた結果も載せています。

この記事でわかること

  • 検索で上に出ない4つの理由と、自社のサイトがどれに当てはまるか
  • 理由ごとの対策(ページの分け方・施工事例の書き方・見る数字)
  • Search ConsoleとGA4で、今日から確かめられる5つの手順

この記事の結論

検索で上に出ない理由は、次の4つに分けられます。1〜3はページの作り方、4は判断の仕方の話です。

理由1 依頼につながらない検索語(検索意図)

検索には、大きく分けて2つの種類があります。工法や用語を説明する記事は左側の検索で読まれます。読む人は言葉の意味を調べている人で、工事を発注する人とは限りません。

言葉の意味を知りたい検索依頼先を探す検索
検索の例〇〇工法とは
〇〇 読み方
〇〇工事 費用
〇〇工事 業者
地域名+工事名
検索する人調べものをしている人発注を考えている人
検索結果の一番上AIの回答が出やすいサイトまで来てもらえる余地がある

さらに、意味を知りたい検索では、検索結果の一番上に、Googleが自動で作る回答(AIによる概要)が出やすくなっています。株式会社EXIDEAの調査では、「〜とは」の形の検索でAIによる概要が出た割合は93.1%でした。Ahrefsの調査では、日本でAIによる概要が出る情報収集型の検索語について、検索1位のクリック率が、これまでの推移から予測した2.9%に対して、実際は1.8%でした。答えが検索結果の中で分かるので、サイトまで来る人が減ります。

dobでも、関東の塗装・リフォーム会社のサイトで狙う検索語9語を、2026年9月5日にGoogleで調べました。

検索語の種類とAIによる概要の表示

dobが2026年9月5日にGoogleで調べた9語

AIによる概要が出た出なかった
地域名+工事名だけの検索例:外壁塗装 〇〇市
0 / 4語
工事の知識や費用を調べる検索例:〇〇 助成金、〇〇 取り外し 費用
5 / 5語

dob調べ。2026年9月5日、Google、9語。出るかどうかは検索語と時期で変わります。

この9語の範囲では、地域名と工事名だけの4語には、AIによる概要が出ていませんでした。依頼先を探す人が使う検索語の方が、サイトまで来てもらえる余地が残っていると考えています。

対策 依頼先を探す検索語に合わせたページ

検索語の型ごとに、合うページの型が決まっています。

  • 「工事名+地域名」には、対応エリアと施工事例を載せた工事のページ
  • 「工事名+費用」には、費用の目安のページ
  • 「工事名+業者の選び方」には、選び方の記事
  • 用語の解説記事を書く場合も、最後にその工事の費用・対応エリア・依頼の流れのページへのリンクを置く

理由2 1ページにまとめた複数の工事(ページの分け方)

会社案内の「事業内容」1ページに、防水工事・外壁塗装・屋根工事のように複数の工事をまとめて載せていると、Googleはそのページが何の工事のページなのかを判断しにくくなります。検索する人は「防水工事 大阪」のように、工事名で探します。工事ごとにページがある会社の方が、その検索に合うページとして選ばれやすくなります。

工事をまとめて1ページに載せている場合

防水工事 大阪
→
事業内容3つの工事が1ページに並んでいて、どの検索にも合いにくい
外壁塗装 大阪
→
屋根工事 大阪
→

工事ごとにページを分けた場合

防水工事 大阪
→
防水工事のページ
外壁塗装 大阪
→
外壁塗装のページ
屋根工事 大阪
→
屋根工事のページ

対策 工事ごとのページ分け

1つの工事のページに、次の4つを書きます。

  • 工事の内容と、対応できる建物(マンション、工場、店舗など)
  • 対応エリア
  • 費用の目安、または費用が決まる条件
  • その工事の施工事例へのリンク

理由3 写真だけの施工事例

施工事例は、専門工事の会社にとって他社との違いが出るページです。ただ、写真と「〇〇工事を行いました」の一文だけでは、何の工事を、どこで、どんな建物に行ったのかが検索では伝わりません。検索で読み取られるのは、主にページの文章です。

対策 施工事例に書く5つの項目

事例ごとに、次の5つを文章で書きます。

写真だけの事例

屋上防水工事を行いました。

5つを書いた事例(書き方の例)

1地域
大阪府枚方市
2建物の種類
鉄骨造3階建ての倉庫兼事務所
3工事名
屋上防水工事(お客様の言葉では「雨の日に天井からしみてくる」)
4依頼のきっかけ
2階の事務所の天井にしみが出て、原因の調査を頼まれた
5流れと期間
調査、下地の補修、防水の施工の順で、完了まで6日

説明のために作った例です。実在の工事ではありません。

お客様が使った言葉は、専門用語より検索語に近いことが多いため、そのまま残します。施工事例のページとタイトルの基本は、自社サイトで確認する7項目(建設会社・工務店のSEO対策)で説明しています。

理由4 順位だけで見る判断(クリックと問い合わせの計測)

「SEOが上がらない」を順位だけで判断すると、見誤ることがあります。

理由1で見たとおり、検索結果の一番上にAIによる概要が出る検索語では、答えが検索結果の中で分かるため、サイトまで来る人が減ります。Ahrefsの調査では、検索1位のクリック率が、これまでの推移から予測した値より約4割低くなっていました。検索結果には、AIによる概要のほかにも、業者をまとめた記事や「関連する質問」が並びます。自社のページが3位でも、その上にこうした枠がいくつも並ぶことがあります。

順位が同じでもクリックは減ることがあります。また、順位が上がっても、意味を知りたい検索語であれば、問い合わせにはつながりにくくなります。

順位これだけでは判断しない
クリックSearch Console
問い合わせGA4
依頼の件数中身を確かめる
毎月見る3つ

対策 毎月見る3つの数字

毎月、次の3つの数字を見ます。

  • Search Consoleのクリック数(順位ではなく)
  • GA4(Googleのアクセスの数字を見る無料ツール)で数えた問い合わせ:フォームの送信完了と、電話番号のタップ
  • 問い合わせの中身:営業の連絡を除いた、依頼の件数

フォームの送信には営業のメールも混ざるため、3つ目まで見ると判断を誤りにくくなります。

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専門工事の会社の実例

dobが新規で制作し、2024年7月に公開した、大阪府の専門工事の会社(非破壊検査・コア抜き工事)のサイトの数字です。サイトには施工事例の一覧と料金表のページがあり、公開後は解説記事を増やしてきました。料金表のページは、理由1の「費用」で探す人が読むページで、費用を調べる検索で上位に出ています。

専門工事(非破壊検査・コア抜き工事)

dobが制作したサイトの
月間ユーザー数

262名→3,726名
14.2倍

2024年11月 → 2026年6月時点(GA4)

262
3,726
2024年11月2026年6月時点

この変化は、解説記事を増やしたことと、料金表のページが費用で探す人の入口になったことによるものです。建設業のホームページ制作については建設業のホームページ制作・SEO対策にまとめています。

自社で確かめる手順(Search ConsoleとGA4)

  1. 検索語を2種類に分ける

    Search Consoleの「検索パフォーマンス」で期間を「過去3か月間」にし、「クエリ」の一覧を出します。「〜とは」のような意味を知りたい検索と、費用・業者・地域名が付いた依頼先を探す検索に分けます。

  2. 直す候補の検索語を選ぶ

    上の「平均掲載順位」を選ぶと、順位の列が出ます。依頼先を探す検索で5〜20位にいる検索語を選び、「ページ」のタブで受けているページを確かめて、直す候補にします。表示回数の多い順に選ぶと、意味を知りたい検索のページばかりが並びやすくなります。

  3. 工事ごとのページがあるか見る

    工事名で探したときに、その工事だけを説明したページがあるかを確かめます。

  4. 施工事例を3件見る

    施工事例を3件選び、5つの項目(地域・建物・工事名・きっかけ・流れと期間)が文章で書かれているかを見ます。

  5. 問い合わせの計測を確かめる

    GA4の管理画面で、フォームの送信完了と電話番号のタップがイベントとして記録され、キーイベントに登録されているかを確かめます。キーイベントは、登録した日より前の分をさかのぼって数えません。

まとめ

検索で上に出ない理由は、次の4つに分けて確かめられます。記事を増やす前に、依頼先を探す検索語に合うページがあるかを見ておくと、直す順番が決まります。

  • 狙う検索語:依頼先を探す検索語に合うページがあるか
  • ページの分け方:工事ごとにページがあるか
  • 施工事例の文章:5つの項目が書かれているか
  • 見る数字:クリック・問い合わせ・依頼の件数を見ているか

データについて

  • 専門工事の会社の事例:GA4の月間ユーザー数(2024年11月・2026年6月時点)。業種や市場の状況によって結果は異なります。
  • 検索語9語:dob調べ。2026年9月5日にGoogleで検索。関東の塗装・リフォーム会社のサイトで狙う検索語で、社名と地域名は伏せています。
  • 株式会社EXIDEA「【独自調査】AI Overviewは“どう聞かれるか”で決まる。」(PR TIMES、2026年5月)。2026年2〜4月の日本語の検索語33,201件の調査。PR TIMESの記事
  • Ahrefs「【Ahrefs 調査】AI による概要のゼロクリック影響、日本でも約 38% のオーガニッククリック減少を確認。」(PR TIMES、2026年2月)。2025年12月のデータ、30万キーワードの調査で、比較は情報収集型の検索語に絞ったもの。PR TIMESの記事

この記事を書いた人

株式会社dob 代表 北川航大

執筆

北川 航大きたがわ こうだい

株式会社dob 代表/ウェブ解析士
大阪府枚方市で、ホームページの制作と、公開後のアクセス解析・SEOの改善を担当

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